資料説明

ドメスティック・バイオレンスの被害者（DV被害者）とそのペットが暴力的な家庭から一緒に避難できるようにするプログラムのあり方に関する指針です。DV被害者とそのペットを包括的に支援するための取り組みのあり方やその組み立て方の基本を整理したものです。

動物虐待はドメスティック・バイオレンス(DV)と同じ家庭で発生するリスクが高いと言われていますが、DV被害者が自分のペットも加害者に虐待されるのではないかと心配し、ペットを置いていけず自らの避難を遅らせるという逃げ遅れが発生するケースが非常に多いことが、海外の調査研究などにより示されています。実際に、海外ではこのようなDV被害者の逃げ遅れを防ぐために、DV被害者がいざという時にペットと一緒に避難でき、支援が受けられるような仕組み作りが急速に進んでいます。ペットを虐待の被害から救うということはもちろん大切ですが、DV被害者のペットを保護するプログラムは、DV被害者がペットの心配をすることなく避難することができるようにするという、DV被害者の安全を守ることを目的とした人間に対する社会福祉的支援の一環として広がりを見せているのです。

本電子資料では、このようなDV被害者とそのペットを包括的に支援するための取り組みについてまとめ、そのあり方や組み立て方の基本を整理しました。日本ではまだあまり知られていない取り組みですが、「ペットは家族の一員」という認識が益々強くなりつつあり、ペットが私たちの社会において重要な位置を占めるようになってきている昨今、このような取り組みに対する需要が顕在化する可能性が十分に考えられます。

DV被害者支援に携わる社会福祉関係者はもちろん、地域社会に貢献できるような取り組みを検討なさっている動物関係者や、動物虐待と対人暴力の連動性に関心がある医療、福祉、教育、動物保護など多岐にわたる分野の実践者や研究者にぜひ手に取っていただきたい電子資料です。

■サンプル

• 販売年月：　2021年6月


• 総ページ数：　15 ページ


• 資料種類：　テクニカル・レポート